02.組織編成
組織編成と役割を説明します。
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「科学的P4S活動」推進体制について
本プロジェクトを単なる「美化運動」で終わらせず、病院経営と職場環境の実質的な改善につなげるため、以下の体制で活動を推進します。
この組織編成の最大の特徴は、従来の「やらされ仕事」になりがちなトップダウン方式ではなく、「フィロソフィー(理念)」を共有した多職種チームが、自律的かつ科学的に改善を実行する点にあります。
1. 推進体制の基本コンセプト
本活動は、医師、看護師、コメディカル、事務職が職種の壁を越えて連携する「チーム医療」の一環として位置づけます。特定の誰かに負担が偏ることを防ぎ、組織全体で「安全・効率・収支・やりがい」の成果を創出するための布陣です。
2. 各役割と機能
① 統括責任者(プロジェクトオーナー):【診療科長/部長 等】 (注:病院長の場合は、プロジェクトリーダーは診療科長/部長等になります。)
• 役割: 活動の「フィロソフィー(P)」を示し、最終的な意思決定と責任を持ちます。
• 意義: トップ自らが先頭に立ち、「なぜこの活動が必要か」という理念を語り続けることで、組織全体のベクトルを合わせ、職員が迷いなく活動できる環境を保証します。
② プロジェクトリーダー:【師長/現場キーパーソン】
• 役割: 現場の指揮官として、具体的な活動計画の立案と進捗管理を行います。
• 意義: 現場の業務を熟知したリーダーが中心となることで、実務に即した無理のない改善策を実行します。若手や意欲のある職員を抜擢し、次世代リーダーの育成(人づくり)も兼ねます。
③ 事務局(推進チーム):【医療安全・経営企画・各部署代表】
• 役割: データの収集・分析(Before/Afterの測定)、資料作成、他部署との調整、必要な物品の調達など、活動の「兵站」を支えます。
• 意義: 「科学的」な活動にするためには、勘や経験だけでなく、時間測定やヒヤリハット分析などのデータ収集が不可欠です。また、収支改善の視点を持つため、経理・事務部門も参画し、在庫削減や廃棄ロスの金額換算を行います。
④ エリア担当(現場実行チーム)
• 役割: 外来、病棟、検査室など、各エリアの特性に合わせた具体的な「整理・整頓」を実行します。
• 意義: 「自分たちの職場は自分たちで良くする」という意識のもと、実際に手を動かし、小さな改善サイクル(仮説・実行・評価)を回します。
3. 従来の5S体制との違い
• 「躾係」の廃止: 監視してルールを守らせる「躾(しつけ)」担当は置きません。代わりに、活動の目的(フィロソフィー)を共有し、互いに称賛し合う風土を作ります。
• 多職種・全部門参加: 医師も物品の配置や整理に関与します。使う人が使いやすい環境を作るため、職種を超えた意見交換を重視します。
• 外部・他施設との連携(連合軍): 必要に応じて、先行して成功している他病院や外部専門家の知見を取り入れ、自分たちだけで悩まず、効率的に正解へたどり着く「連合軍」方式を採用します。