03.推進チーム
推進チームのが持つ「科学的P4Sの知識」と「情熱」が、現場を変え、最終的に患者さんと職員を守る大きな成果につながります。
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科学的P4S活動推進チーム(事務局)の役割とミッション
科学的P4S活動を組織全体で成功させるために、実務の司令塔となるのが「推進チーム(事務局)」です。 本チームは、活動の知識と技術を有する5〜7名の精鋭メンバーで構成され、活動全体を「精神論」ではなく「科学とデータ」に基づいて牽引する重要な役割を担います。
1. 推進チームの位置づけ
階層化された推進体制において、トップ(統括責任者)の意思決定を現場(エリア担当)の具体的なアクションに変換する「要(かなめ)」の存在です。 現場任せにするのではなく、専門的な知見をもって現場を支援し、活動が単なる「お片付け」に陥ることを防ぎ、確実に経営改善と安全性向上につなげます。
2. 主な役割と具体的業務
推進チームには、以下の4つの高度なマネジメント機能が求められます。
① 「科学的根拠」の確立とデータ分析 経験や勘に頼らない活動にするため、客観的なデータを収集・分析します。
• 現状分析の主導: 現場の「探し物時間」や「動線」、「在庫量」の測定方法を策定し、現場に指示します。
• 成果の可視化: Before/Afterの写真やデータを集約し、活動によって「どれだけコストが下がったか」「どれだけリスクが減ったか」を数値で証明します。
• 専門知見の提供: ヒューマンファクター工学や人間工学の視点から、エラーを誘発しない配置や表示方法を現場に助言します。
② 活動の「標準化」とルール策定 部署ごとのバラツキを防ぎ、病院全体で統一された効率的な環境を作ります。
• 基準の作成: 「何を捨てるか(廃棄基準)」や「文書の保存期間」、「表示の統一ルール(フォント、色など)」を策定します。
• マニュアル化: 成功事例を分析し、他のエリアでも再現できるようマニュアルやチェックリストを作成・配布します。
③ ロジスティクス(物流・環境)の整備 現場が活動しやすい環境を物理的に整えます。
• 赤札作戦の統括: 各部署から出た不用品を一時保管する「赤札置き場(迷い品置き場)」の設置・管理を行い、最終的な廃棄や再利用の判断プロセスを回します。
• 必要物品の調達: 効率化に必要な収納用品やラベルライター、表示用テープなどの選定と予算管理を行います。
④ 教育と「フィロソフィー(P)」の浸透 活動の精神的支柱となり、現場のモチベーションを維持します。
• 意義の伝達: なぜこの活動が必要なのか(病院理念や職業目的との合致)を繰り返し現場に伝え、やらされ感を払拭します。
• 現場支援と称賛: 定期的に現場を巡回(パトロール)し、進捗を確認するとともに、優れた取り組みを見つけて称賛・共有します。
3. チーム構成メンバーに求められる視点
5〜7名のメンバーは、以下の視点を持ち寄れる多職種で構成されることが理想です。
• 医療安全の視点: エラー誘発環境の発見と改善指導。
• 経営・財務の視点: 在庫削減効果の試算、廃棄コストの管理、資産の判断。
• 感染管理の視点: 清掃・清潔基準の策定。
• 現場実務の視点: 実際の業務フローに即した改善の提案。
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推進チームのメンバーが持つ「科学的P4Sの知識」と「情熱」が、現場を変え、最終的に患者さんと職員を守る大きな成果につながります。