05.学習・説明会

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全職員対象「科学的P4S活動」導入研修・勉強会の実施について
 当院(当組織)にて推進する「科学的P4S活動」は、一部の担当者だけでなく、全職員がその意義と手法を正しく理解して初めて成果が出る活動です。 活動開始にあたり、以下の理由から全職員向けの説明会および勉強会を実施します。

1. なぜ、事前の教育・研修が必要なのか(必要性)
 従来の5S活動が形骸化したり、現場の反発を招いたりした失敗の原因は、「活動の目的」と「科学的な手法」が職員に伝わっていないことにあります。教育を通じて以下の3つの誤解を解き、意識を変革する必要があります。

① 「やらされ仕事(躾)」から「自分事(フィロソフィー)」への転換

• 課題: 従来の5Sにおける「躾(しつけ)」は、「上からの押し付け」と受け取られやすく、職員に「やらされ感」や負担感を与えていました。
• 教育の目的: P4Sの「P」であるフィロソフィー(理念・職業目的)を共有します。この活動が「病院の利益」のためだけでなく、職員自身の「安全」や「働きやすさ(残業削減)」、そして「患者さんの満足」に直結する活動であることを理解し、自発的な動機付けを行います。

② 「お掃除(精神論)」から「科学的技術」への転換

• 課題: 多くの職員は、5Sを「単なる美化活動」や「精神論的な掃除」と捉えており、業務改善の手法だとは認識していません。
• 教育の目的: P4Sはヒューマンファクター工学や認知心理学に基づく「技術」であることを伝えます。「なぜそこに置くのか」「なぜ捨てるのか」をデータや理論(科学的根拠)に基づいて判断する手法を学び、納得感を持って取り組めるようにします。

③ 共通言語と基準の統一

• 課題: 「きれいにする」という基準は個人の感覚によってバラバラであり、組織的な改善が進みません。
• 教育の目的: 「1年以上使っていないモノは捨てる」「赤札を貼る」といった具体的な判断基準や手法を全職員が共通言語として理解し、足並みを揃えてスタートするために不可欠です。

2. 効率的かつ効果的な実施方法(具体的手段)
 多忙な現場に過度な負担をかけず、かつ質の高い教育を行うために、外部リソースや映像媒体を活用した「科学的」な教育手法を採用します。

A. トップメッセージの発信(キックオフ説明会)

• 方法: 全体集会、または院内イントラネットでの動画配信。
• 内容: 病院長や統括責任者が、「なぜ今この活動をやるのか」というフィロソフィーを宣言します。経営改善だけでなく、「職員を守るための活動である」ことをトップ自らの言葉で伝え、組織の覚悟を示します。

B. 動画教材を活用した「省力化」勉強会

• 方法: 医療安全全国共同行動などが提供する「講演用動画ライブラリー」や「職員講義用動画」を活用します。
• メリット:
o 準備時間の削減: 教育担当者がゼロから資料やシナリオを作る手間(数十時間)を削減できます。
o 質の担保: プロが作成した分かりやすい教材を使用することで、講師のスキルに左右されず、全職員に均質な教育を提供できます。
o 柔軟な受講: 動画であれば、集合研修が難しい交代勤務の職員も、都合の良い時間に視聴可能です。

C. 現場の「可視化」によるワークショップ

• 方法:
o Before写真の共有: 活動開始前に必ず現場の写真を撮影します。自分たちの職場の現状(散らかった状態、危険な箇所)を写真で見ることにより、客観的に問題を認識します。
o ビデオ分析(自己客体視): 実際の業務風景をビデオで撮影し、早送りなどで再生して「無駄な動き(動線)」や「ヒヤリハット」を客観的に観察します。自分たちがどのように動いているかを「外からの目」で見ることで、改善の必要性を強く実感できます。

D. 「ツールキット」による標準化

• 方法: すでに他病院で実績のある「マニュアル」や「チェックリスト」のひな形(ツールキット)を配布し、部署ごとの勉強会で使用します。
• メリット: 他施設の成功事例やノウハウ(連合軍の知恵)をそのまま活用することで、試行錯誤の時間を減らし、最短距離で活動を開始できます。
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以上の教育プロセスを経ることで、職員は「科学的思考(Cool Head)」と「熱い理念(Warm Heart)」の両輪を持って、迷いなく活動を推進できるようになります。


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