航空安全管理隊は、航空事故調査委員会が行う航空事故調査に関する現地調査等の支援、航空事故防止に関する調査研究、飛行安全に関する資料の収集、処理及び配布及び飛行安全に関する教育等を行う部隊です。
ここでは、毎年、定期的に航空事故防止のために飛行安全のためのコースが設定されています。
平成27年から医療事故調査制度がスタートしました。この事故調査制度は、医療に起因する原因不明の死亡事例を調査し、原因を明らかに、再発防止を目的としています。
そのためには、調査のための知識や技術、そして態度が必要です。
事故の内容によりますが、医療事故調査は主に3つの側面から行う必要があります。（１）死因究明、（２）行動分析、（３）その他、必要な分析、です。
死亡事例ですから、医師が中心になって調査をおこなうのは当然です。しかし、事例によっては、判断の分析が必要です。この判断の分析には心理学的な専門知識が必要です。また、医療機器が破損して事故が発生した場合は、物理学的、工学的分析が必要です。
これらの知識は半日や1日くらいの講義を受けただけでは困難です。
この航空自衛隊で行われているような事故調査の専門知識を身に付けるために、実習を伴う長期の研修を医療においても行う必要があると考えます。
