2024年1月16日火曜日、大阪府看護協会主催 令和4年度第3回 認定看護管理者教育課程
ファーストの研修で、リスクマネジメントやヒューマンエラーメカニズムの講義をしました。88名の参加者があり、会場はいっぱいでした。研修も終わりに近く、全体的に明るい雰囲気でした。
ファーストの受講希望者は非常に多く、今回はクリニック、介護施設勤務の看護師さんも参加していました。大阪府看護協会では毎年約100名の希望者が受講できないということがあり、2024年度からは年4回の開催が計画されています。
私がファーストの講義で最も重視しているのは、まず、病院や医療機関で働く人にリスク感覚を身に付けてほしいということです。
医療の現場はリスク要因がたくさんあります。そこで働く人が「あぶない!」という感覚がなければ、いずれヒューマンエラー誘発要因にやられてしまいます。「危ないぞ!」という感覚がなければ、それが見えないのです。さらに、「起こる」という気持ちがないと、緊急時に使う物品がどこにあるか、記憶に残らないのです。
私が医療関係者に対して「科学的思考」を身に付けていただきたいと思っています。科学的思考とは哲学的なことを言っているのではなく、単に「データと理論」に基づいて考えたり判断し、行動することです。
医療は日進月歩だと言われています。ファーストの次はセカンドがあります。さらにサードもあります。現状に満足することなく、勉強を続けて「安全な医療、よい医療、そしてよいサービス」を提供していただきたいと思います。
2024年1月1日、能登半島を大きな地震が襲いました。交通が遮断され支援活動が難しいようです。
大阪府看護協会では、災害支援のための活動が行われていました。災害現場では医療関係者の支援は非常に重要です。支援活動には「暖かい思い」が必要ですが、さらに「冷静な判断力」が必要です。