Oct 11
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KAWANO Ryutaro
航空自衛隊主催 令和6年度飛行安全幹部養成研修
2024年航空自衛隊主催の飛行安全幹部養成研修が開催されました。
航空自衛隊では部隊の飛行安全のために、ヒューマンファクターや事故調査などの安全に関する研修を行っています。中でも、今回の飛行安全幹部養成研修は約2ヵ月にわたり、飛行安全の基礎的知識、飛行安全に関する日常管理、また、飛行機事故が発生したときにどのように対応するのか、などについて現場の第一線の隊員(主にパイロット)が受講するというコースです。この研修は研修期間の長さや法律やヒューマンファクター、その他事故調査などの多岐に渡った内容など、日本で最も充実した研修になっていると考えられます。
私は10月10日と11日の二日間、ヒューマンファクター工学の講義とImSAFER分析手法の実習を担当しました。
ImSAFER分析手法
分析実習にはすでに医療の分野で実績のあるImSAFER分析手法を用いました。
仮想事例を使って、手順に従って分析し、途中で発表してもらい、解説とみんなで議論しながら進めて行きました。
仮想事例を使って、手順に従って分析し、途中で発表してもらい、解説とみんなで議論しながら進めて行きました。
ImSAFER分析手法は航空事例にも適用可
ImSAFER分析手法は、原子力発電プラントの運転員が自分たちのヒューマンエラー事象を自分たちで分析できるように開発された「SAFER」を原型としています。
それを私が医療システムに適用改良して、当初、Medical SAFERという名称で使っていました。これを病院を改善する目的のために、人間の行動モデルを導入し、Improvement SAFER(ImSAFERと表記)に改良しました。
この人間の行動モデルを用いたことが最大の特徴で、いろいろな分野に適用できることが分かりました。
それを私が医療システムに適用改良して、当初、Medical SAFERという名称で使っていました。これを病院を改善する目的のために、人間の行動モデルを導入し、Improvement SAFER(ImSAFERと表記)に改良しました。
この人間の行動モデルを用いたことが最大の特徴で、いろいろな分野に適用できることが分かりました。