KAWANO Ryutaro

人工知能が面白い

発表以来、世界中で話題となっている人工知能を使った対話システムであるChatGPTを使っていろいろ試しています。
その応答が面白く、人間臭さを感じました(笑)。
確かにAIは完ぺきではないです。しかし、素直で、まじめなアシスタントのような感じがします。
面白いことがありましたので報告します。

人工知能は謝罪することもある

私:
コンピテンシーとは何ですか。歴史的背景を含めて説明して下さい。

ChatGPT(AI)の答え
コンピテンシーとは、個人または組織が特定のタスクやミッションを成功に導くために必要とされる能力やスキルを指します。この能力やスキルは、個人の能力や経験、トレーニング、教育などから形成されます。
コンピテンシーは、1980年代に経営学の分野で用いられ始めました。当時、企業が成功するためには、個人の能力やスキルだけでなく、組織全体の能力やスキルも重要だという考えが広がりました。このため、組織のコンピテンシーを構築することが重要になりました。
現在では、コンピテンシーは組織においても個人においても重要な概念となっており、組織の成功や個人のキャリアアップに欠かせないものとされています。また、グローバル化やテクノロジーの進展に伴い、個人や組織が有するコンピテンシーがますます重要な役割を果たすようになっています。

私:
コンピテンシーという用語は、心理学者のマクレランドの提唱した言葉ではありませんか?

ChatGPT(AI)の答え
いいえ、そうではありません。コンピテンシーは、経営学者や組織論者によって提唱された用語です。一方、心理学者のDavid McClellandは、高い達成願望を持った人々によって組織の成功がもたらされるという考えを提唱しました。この考えは、コンピテンシーの構築を推進する一助となりましたが、コンピテンシー自体はマクレランドの提唱した用語ではありません。

私:
マクレランド教授は米国国務省の依頼を受け、外交官の「採用時のテスト成績」と「配属後の実績」の相関関係を調査したのではありませんか。

ChatGPT(AI)の答え
はい、それは正しいです。David McClellandは、米国国務省からの依頼を受けて、外交官の「採用時のテスト成績」と「配属後の実績」の相関関係を調査しました。この研究から、高い達成願望が外交官の仕事において重要な役割を果たすことが判明しました。この研究は、コンピテンシーという概念を確立するに至りました。

私:
高い達成願望ではなく、行動特性ではありませんか?

ChatGPT(AI)の答え
はい、それは正しいです。David McClellandは、外交官に対する調査結果から、高い達成願望は外交官の成功に必須ではないことが判明しました。代わりに、行動的特性(行動的発言、達成に向けた行動、達成へのコミットメントなど)が外交官の成功と関連していると結論付けました。この研究から、達成願望は単なる性格特性であり、実際に達成を図るためには行動的特性が重要であるという結論が導かれました。このことから、「コンピテンシー」という用語は、行動的特性を指すようになりました。

私:
コンピテンシーは、「高い成果を上げる従業員に共通する行動特性」を意味する言葉として使われるようになったのはありませんか。つまり、どのような行動をしているのかという点が強調される考え方ではありませんか?

ChatGPT(AI)の答え
はい、それは正しいです。「コンピテンシー」という用語は、高い成果を上げる従業員に共通する行動特性を意味する言葉として使われるようになりました。つまり、従業員がどのような行動をしているのかという点が強調される考え方です。このことから、コンピテンシーは従業員の能力やスキルだけでなく、その人物に固有の行動的特性も含めた概念となりました。

私:
具体的にどのような行動をしているのかが重要という意味ですか?

ChatGPT(AI)の答え
はい、その意味です。「コンピテンシー」は、従業員がどのような行動をしているかが重要ということを強調した概念です。具体的には、以下のような行動特性が含まれることが一般的です。
1.責任感:仕事に対する責任感が高いこと
2.問題解決能力:問題を見つけ出し、解決する能力があること
3.協調性:チームメンバーと協力することができること
4.学習意欲:新しいことを学ぶことに興味があること
5.信頼性:仕事に対して信頼されること
これらは一例であり、企業によっては異なる行動特性も含まれることがあります。重要なのは、従業員が高い成果を上げるために必要な行動特性を持っていることです。

私:
コンピテンシーは、心理学者のマクレランドが提唱した言葉ではなく、経営者や組織論者が提唱した言葉ですか?

ChatGPT(AI)の答え
いいえ、マクレランド教授はコンピテンシーという言葉を提唱しました。彼はこの言葉を使って、外交官の「採用時のテスト成績」と「配属後の実績」の相関関係を調査した結果、配属後の成功は採用時のテスト成績だけでは説明できないということを示しました。代わりに、配属後の成功には「配属後の行動特性」が重要な役割を果たしていると結論付けました。このことから、コンピテンシーは、「高い成果を上げる従業員に共通する行動特性」を意味する言葉として使われるようになりました。

私:
あなたは最初、私が「コンピテンシーという用語は、心理学者のマクレランドの提唱した言葉ではありませんか?」と聞いたら、「いいえ、そうではありません。コンピテンシーは、経営学者や組織論者によって提唱された用語です。」と答えました。そして、今、「マクレランド教授はコンピテンシーという言葉を提唱しました。」?

ChatGPT(AI)の答え
お詫びいたします。予想外の誤りを犯して申し訳ありません。実際には、コンピテンシーという用語は、経営学者や組織論者によって提唱されたものですが、マクレランド教授はコンピテンシーに関連する研究や解説を行っていることは事実です。

私:
了解しました。とても素直で、好感が持てました。

ChatGPT(AI)の答え
ありがとうございます! 私はあなたの質問に最善の答えを提供することを心がけています。

さらに、質問をしてみました。

私は、ChatGPTの回答が、なぜ上記のようになったのだろうと考えました。
私の考えでは、マクレランド教授はコンピテンシーという用語を使ったのではなく、それに関する研究をした、ということで、後に、経営学者や組織論者たちがコンピテンシーという言葉を使って説明した、のではないか、と思いつきました。
そこで、また、質問を続けました。

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私:
マクレランド教授はコンピテンシーという用語を使ったのですか?

いいえ、マクレランド教授はコンピテンシーという用語を使っていません。彼は外交官の能力評価を調査しましたが、コンピテンシーという言葉は彼の提唱によっては使われていません。

私:
論文の中では使っていなかった、ということですか?

はい、その情報によれば、マクレランド教授はコンピテンシーという用語を使っていないとのことです。

私:
マクレランド教授は、後に、コンピテンシーと言われる考え方についての基礎研究を行った、ということですか?

はい、マクレランド教授は、外交官の採用選考において、採用時のテスト成績と配属後の実績の相関関係を調査したことで知られています。彼は、この調査の結果をもとに、外交官の能力や特性を表す概念を提唱しました。この考え方は後に、コンピテンシーと言われるものに繋がっていますが、マクレランド教授自身がコンピテンシーという用語を使ったという記録はありません。
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面白いですね。
この対話から分かるように、質問する側がうまく使えば、AIはとても便利で、使えます。
もし、私が上の仮説を持って検証しようとすると、マクレランドの論文にアクセスしてそれを調べなければなりません。
しかし、AIの検索能力を使えば、その結果をたちどころに手にすることができます。
まるで、私の傍に「アンドロイド」が居る感じです。
いずれ、音声でやり取りできるようになるでしょう。
その時はすぐにやってくると思います。

これからいろいろなサービスが始まります。これはほぼ確実だと思います。

初診外来患者の問診は、これで十分対応できるでしょう。
さあ、どこの病院が最初に実行するか、だけの問題です。
私だったら、病院に来る前にパソコンやスマホで「病院受診システム」にアクセスしてもらえれば、スマホ経由で基本的な問診を行うことができるシステムを作ります。
電子カルテと連動できれば、さらに的確な質問を事前にすることができます。
病院での待ち時間が少なくなりますよ。
コールセンター業務も大幅に変わりそうですね。
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