KAWANO Ryutaro

獨協医科大学SDセンター主催 医療安全管理者養成研修

 2022年度医療安全管理者養成研修で、6月29日にヒューマンエラーに関する講義、30日にはImSAFER分析手法実習の技術指導を行いました。
  医療安全管理者養成研修はいろいろな組織(例えば、医療安全全国共同行動など)の主催によって行われていますが、一つの医科大学で独自の養成研修を行っているところは、私の知っている限り、獨協医科大学だけだろうと思います。
 毎年40~50名の同大学系列の職員が研修を受けています。ということは、毎年数十名の医療安全について医療安全管理者レベルの基礎知識を持った職員が養成されていることになります。
 この養成コースは、佐山SDセンター長(当時)の「医療安全は極めて重要である」という明確な考えと、「医療安全に関する基本的知識がないと、安全に関するコミュニケーションができない」という信念で実施され、現在に至っています。これは獨協医科大学の安全文化醸成と業務改善の大きな力になると考えられます。なぜならば、医療安全を実践するためには、職員のやる気と科学的合理性が必要とされるからです。
 病院の医療安全を推進するためには、まず、職員のやる気が必要であるのは当然ですが、単にやる気だけでは限界があり、さらに、人間の行動特性や環境の与える影響に関する知識、業務の合理化の知識や活動などが必要なのです。
 この研修においては、チーム力が重要であるということで、病院側の強い要求でグループワークにより分析実習が行われました。参加した職員が与えられた課題解決に積極的に取り組む様子が見られました。
 最後に修了式が行われました。
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