2023年3月24日、読売新聞オンラインに「電子カルテ、全国で共有可能に…政府の医療DXでパンデミックなどに対応」の記事がありました。記事では、「政府が進める医療現場のデジタル化に向けた工程表の原案が23日、分かった。新型コロナウイルス禍の教訓を踏まえ、全国の医療機関・薬局で電子カルテ情報の一部の共有、閲覧を可能にする新たなシステムを構築し、感染症危機時などに、病院や自治体が迅速に患者の情報を共有できる体制を目指す。」と内容が紹介されていました。
具体的に推進すべき施策として、(1)「全国医療情報 プラットフォームの 創設 」、(2)「電子カルテ情報の標準化 等」、(3)「診療報酬改定DX 」が揚げらえています。
医療DXにより実現される社会として、下の図のような個人の健康増進、質の高い医療の受診、業務の効率化、医療関係の産業の振興などが挙げられています。
私は以前から医療システムの持つ問題として、安全な医療を達成するための条件が満たされていない、と指摘してきました。その中の一つが、「医師が正しく診断するために必要かつ十分な情報がない」ということでした。その解決策の一つとして、患者カルテのクラウド化を提唱してきました。
カルテのクラウド化にむけて解決すべき問題は山ほどありますが、第一歩が踏み出されたのではないか、と期待しています。
これについてはYouTubeに動画をアップしていますので、時間があるようでしたらご覧ください。