Aug 1 / KAWANO Ryutaro

JICA主催技術協力プロジェクト「病院の質向上プ ロジェクト」日本研修

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2023年8月1日、独立行政法人国際協力機構（JICA）がエジプトにおいて実施する技術協力プロジェクト「病院の質向上プロジェクト」の一環として、プロジェクト関係者5名（公立病院を管轄する組織の医療の質にかかる部署の関係者）が日本を訪れ、研修や医療機関視察を行いました。
私は、事故分析の基礎知識として理解しておくべき、「ヒューマンエラー発生のメカニズム」「エラー対策の発想手順：GUIDE」そして、「航空や原子力と比較した医療の特徴」について説明しました。
全員、非常に熱心で積極的な質問がありました。また、私自身、ほとんどやったことのない英語での講義には不安がありましたが、とても和やかな雰囲気があり、安心して講義することができました。
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来日の目的

日本の病院におけるのTQMへ向けた病院運営管理体制、医療サービス提供の標準作業手順の確立、患者安全対策、多職種連携のための職種間コミュニケーションの在り方等を学び、各機関で患者中心の医療サービスを目指すための具体的な取組みを検討すること、となっています。
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ヒューマンエラー発生のメカニズム

ヒューマンエラーを操作的に定義し、さらに人間の行動の理解のために心理学からの３つのモデルを紹介しました（いつもの講義内容です）。私の英語の問題と、モデルを用いるという考え方そのものがうまく伝わるか心配でしたが、質問の内容から理解していただけた思いました。
この考え方を理解すれば、事故調査の考え方、調査報告書の書き方が分かるのです。
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ヒューマンエラー対策の発想手順：GUIDE の紹介

エラー対策を考える時は、その場の思い付きでは効率が悪く、また、抜けも出ることが考えられます。エラー対策を考える時も効率よく抜けのないようにしたいものです。そのために考え出したのが、リスクマネジメントをベースにして、それに人間行動モデルを利用した「エラー対策の発想手順」です。時間の関係で11段階の原理を導くまでの説明をすることはできませんでしたが、写真をたくさん使って事例を紹介しましたので、理解してもらえたのはないかと思っています。
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