KAWANO Ryutaro

日本臨床検査技師会主催 医療安全管理者養成講習会

2022年10月14日金曜日、ステーションコンファレンス川崎で、日本臨床検査技師会主催の医療安全管理者養成講習会が開催され、事例分析手法の研修が行われました。
北は北海道から南は福岡まで、全国から79名の技師が川崎に集まって研修が行われました。

集合研修は楽しい

コロナ対応のために遠隔で分析実習が行われることが多くなりましたが、やはり、分析実習は直接集まって、みんなで議論しながら問題解決に向かうというのがいいですね。
技術指導をする立場としても、受講者の反応が直接感じられるのでやる気が出てくるのです。

チームワークのトレーニングにもなる

リーダーとチームの関係も分析実習を通じて学ぶことができます。
リーダーは常に分析作業を全体的に把握し、メンバーに適切に役割を分担するように指示しなければなりません。また、メンバーは作業についての自分の考えを声に出して伝えなければなりません。
リーダーはメンバーからの意見に耳を傾け、それを理解し方針を決定するという役割もあります。一方、メンバーは自分の意見を述べ、それがリーダーに取り入れられなかった場合は、たとえ、不本意であった場合でもそれを受け入れて、方針に従わなければ、チームとしてのパフォーマンスは悪くなります。
集合研修での分析は、このようなチームワークについての知識を分析実習を通して自然に学ぶことも期待されるのです。

コミュニケーションの大幅な改善が期待できる

今回は臨床検査技師だけの集合研修でしたが、このImSAFER分析を病院内で複数の職種で実施することをお勧めします。特に、事務系の職員に参加してもらうことをお勧めします。
その理由は、病院の中で、治療やケアを患者に対して直接行なっていないので、第三者的にモノを見ることや、対策を実施するときに、予算に関する業務や対外的な折衝に関する知識や経験があるからです。
職種横断的な分析実習により、院内のコミュニケーションの大幅な改善が期待されます。
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