2022年10月22日土曜日、23日日曜日の二日間、熊本県看護協会主催の「医療安全 ImSAFER事例要因分析」研修が開催されました。
熊本県看護協会では、毎年、ImSAFER分析手法Basicコース(二日間)を実施していました。しかし、COVID-19 新型コロナウイルス対応のために延期されていました。
今年もコロナ対応のために集合研修の開催が危ぶまれていましたが、幸い感染者も少なくなり、今年は例年通り分析実習が行われました。
スクール形式の机の配置では、十分な距離が保てるように一つの長机に一人の受講生という構成でした。参加の皆さんは積極的で、私の質問にも協力的で、積極的に答えていただきました。そのため講義をしている側の私も気持ちよく話をすることが出来ました。
また、遠隔講義では話せないようなことも講義の合間に入れながら話しました。受講者の表情が分かるので、反応がいいと講義内容から少し外れた話をしてしまい、後の時間調整が大変でした(笑)。
集合研修の最大のメリットは、直接指導できることです。遠隔での実習ではどうしてもこれができません。受講者側のパソコンに、移動できるカメラがあれば手元の回答用紙を見ることができるのですが、多くの場合、ノートパソコンですから、ほぼ不可能です。
この点、集合研修では受講者が戸惑っている点やどうしていいか分からない場合に補足説明ができます。
一緒に考えることもできます。分析実習の目的は、ImSAFER分析手法の手順を学ぶことではなく、考え方を学ぶことです。分析の途中で、考え方を説明することもできますし、ヒントを与えて気づいてもらうこともります。自分で答えを見出すことができた場合、考え方も一緒に理解していると思われます。
模造紙とカードを使って作成した「時系列事象関連図」や「P-E情報整理表」、「背後要因関連図」など、全体を見ることができます。したがって、発表する人も説明しやすく、また、聞く人も理解しやすいと考えられます。
やはり、分かりやすい研修が一番だと思います。